JVMAT理事長 押久保直樹
理事長挨拶
特定非営利活動法人 日本災害医療支援機構
理事長 押久保 直樹
私たちJVMAT(Japan Voluntary Medical Assistance Team)は、「助かる命を救って欲しい」を合言葉に、活動を続けてまいりました。
「大規模災害時の医療活動を迅速かつ効果的に実施するために必要な支援を提供する」という大きなテーマを掲げ、その具体的な内容を検討し、災害現場における実践を重ねてきたのです。
2000年7月の設立以来、医学会、行政、企業そしてボランティアの有志と協力し、多くの実績を残してきましたが、設立20年の節目となる2020年に、私たちの認識を覆す大きな事象に遭遇しました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大、いわゆるパンデミックの到来です。今までの「大災害=広域地震」という定点思考では、この未曾有とも言える災厄を克服することは困難である、と考えざるを得ません。
私たちは、パンデミックを「大規模災害」と定義し、新型コロナウイルスに限らず近い将来に必ず到来するであろう他の感染症拡大にも立ち向かえる知見とシステムを整えるべく、JVMATの活動を再加速させる決意を新たにいたしました。
災害の定義が修正されようとも、JVMATの理念に変わりはありません。私たちの情熱と覚悟は揺るぎなく不変であります。
「助かる命を救って欲しい」という言葉は、災害医療に携わる医療者の皆様へのエールでもあり、私たちと思いを共有する仲間への決意表明でもあるのです。
どうか皆様には、JVMATの理念をご理解いただき、災害医療支援の活動にご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本災害医療支援機構
JVMATとは
災害時の医療活動を迅速かつ効果的に成し遂げるためには、 医療関係者のみならず、これを支援する多くのスタッフの存在が不可欠です。 すべての人や組織の知識・経験・技術そして情熱をひとつの大きな力に変えるには、 行政と民間、個人と組織等の枠を越えた社会的システムが必要です。
JVMAT(ジェイブイマット、正式名称:日本災害医療支援機構)は 英文名:Japan Voluntary Medical Assistance Teamの略のNPO法人で、 災害時の医療支援という命題のもと、災害時の混乱下において 一人でも多くの人命を救うことができるシステムの構築を目指して 活動を続けております。
JVMATの目的、役割及び事業について
JVMATの概要
(目的)
JVMATは、国内外の大規模災害における災害医療活動およびその支援に関する事業を行い、災害による人的被害の軽減に寄与することを目的とする。
(役割)
災害時の医療活動を支援するために、人材、資器材、資金、情報等の各種資源・インフラを準備するとともに、これらを効果的かつ効率的に活用するための組織やシステムを構築し、運用に供する。
JVMATは、災害医療のあらゆる種類やフェーズに対して、全力で支援する。
(事業)
(1)特定非営利活動にかかわる事業
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- 災害発生後の災害医療活動および調整
- 災害発生後の災害医療活動に関連する情報の収集と発信
- 災害ボランティアの認定および登録
- 災害ボランティア活動の普及、啓発
- 災害ボランティア活動の教育、研修
- 災害医療活動に関する研究
- その他、上記に付帯する支援事業
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(2)収益事業
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- 災害救援活動に関する危機の研究、開発とその商品化
- 当機構に係る物品の販売およびサービスの提供
- 当機構に係るライセンス等の提供
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(3)その他の事業
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- 会員相互および登録メンバー等の情報共有と親睦を図る事業
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JVMATの沿革
沿革
JVMATの沿革
1995年1月 | 阪神・淡路大震災発災 |
1998年8月 | 大規模災害時の医療活動支援を主たる目的として、行政・医学会・企業有志を中心に研究会発足 |
2000年4月 | NPO法人の認証を得るため、任意団体として日本災害医療支援機構を設立 |
2000年7月 | 内閣府よりNPO法人設立の認証を得、特定非営利活動法人 日本災害医療支援機構(JVMAT)発足 |
2000年7月 | 大塚敏文(前日本医科大学理事長)が理事長に就任 |
2002年1月 | 島崎修二(日本救急医学会理事長)が理事長に就任 |
2004年8月 | 東京DMAT発足 |
2004年10月 | 新潟県中越地震発災、JVMATは医療支援チーム(2チーム)を被災地に派遣 |
2005年4月 | 日本DMAT発足 |
2007年7月 | 新潟県中越沖地震発災、JVMATは医療支援チーム(1チーム)を被災地に派遣 |
2011年3月 | 東日本大震災発災、JVMATは医療支援チーム(10チーム)を被災地に派遣 |
2011年9月 | 被災地における医療支援活動に対し、東京都知事より感謝状を拝受 |
2018年5月 | 前理事長退任により、康乗克之(JVMAT副理事長)が理事長代行を兼務 |
2020年4月 | 新型コロナウイルス感染症における医療支援活動に着手 |
2020年5月 | 押久保直樹(前マルハニチロ取締役専務執行役員)が理事長に就任 |
2020年7月 | 新型コロナウイルスに関する医療支援システム「BIS」の基本構想を発表 |
JVMATの会員・入会について
会員について
(会員の種別)
- 正会員
JVMATの目的に賛同して入会し、法人の運営に携わる個人および団体です。
正会員は、総会の構成員として通常総会および臨時総会に出席し、定款所定の決議事項に関して議決権を行使する権利を有します。
- 賛助会員
JVMATの目的に賛同し、その事業を賛助するために入会した個人および団体です。
(入会について)
正会員または賛助会員として入会しようとするものは、理事長が別に定める入会申込書により、理事長に申し込むものとし、理事長は正当な理由がない限り、入会を認めなければなりません。
また、入会を認めないときは、速やかに、理由を付した書面をもって本人にその旨を通知する必要があります。
(会費について)
会員は、別紙の定めに従い、会費を納入しなければなりません。
(備考)
正会員および賛助会員に関する諸規定について、これを改訂するべく準備を行っており、現在、正会員および賛助会員の募集を停止しております。
準備が整い次第、募集活動を再開し、その旨をHP等にてお知らせいたします。